個人の行動を動機づけたり≪ショッピング・雑誌・旅行≫

ある対象に対する選択的な方向づけの誘因となるような内面的メカニズムであり、欲求または要求ともいう。

人間の欲求は多種多様であり、まず、睡眠、呼吸、食物の摂取、苦痛の回避など生理的緊張に直接結び付くものが考えられる。

これらは生理的欲求または第一次的欲求とよばれるが、行動を動機づけるところの有機体エネルギーとしての動因にもなる。

人間は、このような身体的欲求のほかに心理的または第二次的欲求をもっている。

心理的欲求は、後天的に社会・文化的影響のもとで形成され、獲得されるもので、個体の保存や満足を求めるだけでなく、社会環境に対する適応をも動機づける。

ニーズという概念は、本能を否定するところから生まれた。

本能論は人間行動のなかに目的的な衝動が存在するというが、実際、生まれつき人間に備わっている反射的・動因的傾向は後天的な学習によって変容させられ、習慣化されると考えるほうが正しい。

このような学習によって二次的に獲得されたニーズを欲求傾向ともいう。

トマスとズナニエツキは、人間には、安全を求める願望、感情的反応を求める願望、社会的認知を求める願望、新しい経験を求める願望があると述べた。

これらも文化的条件づけによって形成された欲求傾向であり、それらの満足が阻害されると生理的欠乏と同様に欲求不満に陥る。
update:2010年02月05日